1908年(明治41年)に竣工しており、少しずつ塗装や補修などがなされてきたようです。2009年(平成21年)に修復を行いましたが、その際に英国のグラスゴー・スチール社やドーマンロング社の鋼材が使用されていることが刻印から判明しました。第二竪坑櫓も第一竪坑櫓も鋼鉄製ですが、どちらも「鉄板」と言っていいほどの厚さの鋼材を山型に折り曲げ、それを複数組み合わせながら格子(こうし)状の鉄板を×(ばつ)印状に渡すラチスガーター式のトラス構造で、1本の柱が構成されています。こうすることによって少ない鉄で強度の強い櫓を組むことができ、柱に大きな風圧がかからない利点もあったようです。2007年(平成19年)から2009年(平成21年)にかけて、塗装を主とした保存修理工事を行いました。